コーヒー豆ってどれも同じじゃないの?
それがねー
コーヒー豆の産地と焙煎で味わいが違うらしいの
おうちで一番美味しいコーヒーを淹れるためには、道具を揃えることも必要ですが、コーヒー豆選びも重要です。
この記事では、失敗しないコーヒー豆の選び方を「コーヒー豆の産地と焙煎」から解説します。
コーヒー豆を選ぶ基準はとても複雑
コーヒー豆の原産地はアフリカ・エチオピアです。
エチオピアから世界中に広がっていき、今では世界60数カ国で栽培されていると言われております。
それぞれの気候や風土にあった栽培方法がとられており、産地によって、形、味、香りなどが違います。
産地のほかには、もっと細分化していって生産する農園、コーヒー豆の品種、焙煎の度合い、収穫してから生豆と呼ばれる状態にするとき精製処理方法、豆のランク、シングルオリジン、ストレート、ブレンド、、、
掛け合わせると無限大の組み合わせです。
そんな複雑なコーヒー豆を選ぶときに、覚えておくと良い基準はコーヒー豆の産地と焙煎です。
まずはコーヒー豆の産地について解説します。
コーヒー豆の産地は「コーヒーベルト」に集中
コーヒー豆の産地は、北緯25度から赤道をはさんで南緯25度までの間にある「コーヒーベルト」とよばれる地帯に集中しています。
銘柄は国名表示や山の名前、港の名前などが使われています。有名な産地を押さえておきましょう。
銘柄 | 特徴 |
エチオピア「モカ」 | フルーツのような甘酸っぱい香りと、まろやかな酸味とコク |
タンザニア「キリマンジャロ」 | 強い酸味と甘い香りと豊かなコク |
「ケニア」 | 強い酸味が大きな特徴。キレがあり、後味もすっきり |
インドネシア「マンデリン」 | 深いコクと柔らかな苦味 |
「ブラジル」 | 香りが高く、バランスの良い酸味と苦味 |
「コロンビア」 | 甘い香りとまるい酸味と、まろやかなコク |
「グァテマラ」 | 甘い香りと上品な酸味、芳醇な風味 |
ジャマイカ「ブルーマウンテン」 | 香り・酸味・コク・苦味全てのバランスとれている |
・「ブラジル」は、幅広い焙煎に耐えられることからブレンドに使用されることも多いです。
・ジャマイカ「ブルーマウンテン」は、2012年10月のハリケーンによって、コーヒーの木がなぎ倒されてしまいました。日本での需要が過多なところもあり、それ以降ずっとコーヒー豆の高騰が続いています。
コーヒー豆の焙煎は、まずは4段階で覚える
コーヒー豆の焙煎は細かくすると8段階ありますが、自家焙煎珈琲屋さんのお好みで珈琲豆の個性の活かし方で変わってきます。
大まかに飲みたいイメージを伝えるためには4段階で知っていると、コーヒー豆を買うときに困りません。
ここでは、コーヒー豆の焙煎指標とコーヒー豆の焙煎による味わいの違いの2点を覚えましょう。
コーヒー豆の焙煎指標
コーヒー豆の焙煎指標は3つ
浅煎り→中煎り→中深煎り→深煎りの順で変化
・コーヒー豆の焙煎時間 焙煎時間が短い→長い
・コーヒー豆焙煎後の色 明るいベージュ→茶色→こげ茶色→黒に近い
・コーヒーの味わい 酸味が強い→酸味を楽しむ→苦味を楽しむ→苦味が強い
コーヒー豆の焙煎による味わいの違いを押さえておく
コーヒー豆は、先ほど解説した産地だけでも個性が違いますが、焙煎によっても味わいに違いがでてきます。
浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎りでどのように味わいが違うか押さえておきましょう!
浅煎り | ・苦味がほとんどなくて、コーヒー本来の酸味を楽しめるコーヒー ・抽出した色が紅茶のような色 ・苦くてコーヒーが飲めないと思っている人に一度飲んで欲しい ・浅煎りの取扱量は、他の焙煎に比べて少ない |
中煎り | ・酸味にほのかな苦味を楽しむコーヒーが多い ・酸味を楽しむならこの辺り ・アメリカンコーヒーが好き、コーヒーをサラサラっと飲みたい時向き |
中深煎り | ・ 酸味がなく苦味やコクを楽しむコーヒーが多い ・アイスコーヒーを飲みたい時に最適 ・苦手な人が少ない焙煎 昔、おばあちゃん達は酸化したコーヒーを飲んで「こんなまずいの飲めない」ってなったらしいです。 このあたりの焙煎は苦味がほどよいので、おばあちゃんも飲めました。 |
深煎り | ・ガツンと苦味。 ・エスプレッソやカフェラテが飲みたい時に良い ・たまに個性的な苦味で、クセになるコーヒーもあるので、探してみてください。 |
最近は、酸味を楽しめるコーヒーのシェアが広まってきています。飲んでみてなんだか頭が痛い、ちょっと飲み味がすっきりしないと感じたものは、コーヒー豆の産地の特徴に合っていない焙煎度合いが合っていないの可能性があります。
同じコーヒー豆の産地でも、違う焙煎になれば、酸味の特徴が出たり、苦味がガツンときたり、香りが違ったりします。どれが正解というわけではありません。コーヒーは嗜好品。お好みのテイストをしり、探求してみてください。
コーヒー豆を買うときに「コーヒー豆の産地×焙煎」をどうやってい活かすのか
コーヒー豆の産地と焙煎はなんとなくわかってきたけど、
自家焙煎珈琲屋さんではどうやってオーダーするの?
直接来店するなら、大体どんなコーヒーが飲みたいのか聞かれるわよ。
普段どんなコーヒーを飲んでいて、美味しいって思っているか
言えるようにしていくのがいいわね。
ふむふむ
今日学んだことはどこで使うの?
店員さんとの答え合わせで使うのよ!
例えば、「ミルクたっぷり淹れても苦味が美味しいコーヒー」が飲みたいの
今日学んだことから、提案されると推測できることがあるわよね?
深煎りのコーヒー豆??
当たり!よく覚えましたね。
もしそこで浅煎りのコーヒー豆を提案されたらどう?
苦味が欲しいのに、酸味が強いコーヒーでは、的を得ていないわよね。
ふむふむ
答え合わせをしないと間違ったコーヒー豆を買っちゃうのね!
まとめ
失敗しないコーヒー豆の選び方を「コーヒー豆の産地と焙煎」という視点から解説しました。
いかがでしたか?コーヒー豆選びのお役に立てたら幸いです。
ちなみに冒険がしたくなって、いちげんさんで自家焙煎珈琲屋さんに行くときは「ブラジル」を選びます。
「ブラジル」は生産量も多く、焙煎も色々な段階で楽しめるので、取り扱いが多いです。
どのお店でも扱っているからこそ、マスターの個性が出るコーヒー豆だと思います!