「珈琲」?? どうしてコーヒーって読むの?
コメダでモーニング 、地元のコーヒーとパスタが絶品の焙煎珈琲屋でランチ、星乃でスフレパンケーキ。
日常にちょこちょこ登場するコーヒー。 自家焙煎珈琲店なる看板も街で目にするようになりました。
この記事では「珈琲」の漢字の由来について解説します。
コーヒーが日本に伝わってきたのは江戸時代末期
日本にコーヒーが伝わったのは、江戸時代末期。今から160年くらい前です。
鎖国していた日本。日本で唯一海外へと開かれていた長崎・出島に出入りが許されていた オランダからもたらされたという説が有力です。
コーフィーという音に「可否」「可非」「黒炒豆」が当てられる
日本にコーヒーが伝わった江戸時代。言葉を使用するには、発音に漢字を当てる必要がありました。
オランダ語では「koffie(コーフィー)」と発音します。この発音にさまざまな漢字の当て字が使用されました。
「可否」「可非」「黒炒豆」しかし、どれも浸透せず。。。
そんな中、現代まで「珈琲」が使い続けられています。
「珈琲」を当て字にした理由って?「コーヒーチェリー」が「花かんざし」に見えた!?
なぜ「珈琲」という漢字で表記されたかというと、コーヒーの木の枝に実った赤い実の様子が、当時の女性が髪に飾っていた「かんざし」に似ていることから。
「珈」は髪に挿す花かんざし、「琲」はかんざしの玉をつなぐ紐を表しているそうです。
「珈琲」を当てたのは、幕末に活躍した蘭学者・医者の宇田川榕菴(うだがわようあん)でした。
宇多川さんは、「珈琲」の他に日本で初めて西洋の植物学を紹介したり、「酸素」「水素」「窒素」など身近に使っている日本語の浸透にも貢献しています。
まとめ
コーヒーの木に実ったコーヒーチェリーの見た目を「花かんざし」に見立てるなんて! はじめて由来を知った時、美しさに感動しました。
宇多川さんの発想は、農園から黒い液体で手元にやってくるまでどうなっているのかをたどりたくなる良い名前ですね。
日本語は奥深い。珈琲も奥深い。コーヒー発祥の地とされるエチオピアのコーヒーが飲みたくなってきたなぁ。